結婚してから魚焼きグリルを使ったことがない。
とゆうのも、結婚生活が始まり旦那氏と暮らすために引っ越した賃貸マンションのキッチンには、そもそも魚焼きグリルがついていなかった。
私の魚焼きグリルの思い出は結婚前まで住んでいた自分の実家でのこと。
正直、あんまりいい思い出はない。
魚焼きグリルは必要か?グリルなしで10年過ごした主婦の感想【結果なくても平気】
結婚するまでは、実家でなんてことないOL生活を送っていた。
父は昭和の人らしく仕事人間だし母も働いていたので、夕飯の準備は早く帰ってきた人がやるとゆうスタイル。
最初に帰宅したのが自分だったときは、ぎっしり詰まった冷蔵庫の中をかき分けて、自分でどうにかつくれそうな料理を考える。
もちろん、実家に寄生しているお気楽な身分なので、料理も適当。
そんな中でチルド室で見つけた鮭の切り身。
焼くくらいなら、簡単なのでは自分でもできるのでは?
今思えば、鮭の切り身なんかはフライパンで焼いた方が失敗が少ないのだけれど、料理好き(とゆうか主婦を30年もやってきたベテランの妙技)の母が魚焼きグリルを使うのをみていたので
魚=魚焼きグリルで焼くもの
とゆう考えしか持っていなかった。
こんな感じだったかな?とゆう母がやっていた記憶をたよりに魚焼きグリルで魚を焼き始める。
子供のころはよく、魚が焼けるのをグリルの小さい窓から見守る係をやらされたいたのでなんとなくやり方はわかる。
さて焦がしたらいけないと思い、最初は弱火で焼き始めるんだけど、小さいのぞき窓からみてみると、魚には何の変化もないし、いっこうにジュウジュウとおいしそうな焼ける音は聞こえてこない。
しょうがないのでちょっと火をおおきくししてみた。するとほかの調理に気を取られている間に、あっとゆうまに脂のはじける音が大きくなった。鮭の皮が黒焦げになってしまい、部屋中に焦げ臭い空気が充満する。
こんな感じで、魚焼きグリルでうまく料理できたことがない。
あるとしたら、とにかく焼き始めから終わりまで、つきっきりで張り付いていた時だけだ。でも夕飯時にそんな暇ないよね。
なんど同じことをやったことだろう。
晩のおかずの西京焼き
父親の酒の肴のみりん干し
焼きナス
私が焼くとなんでもたちまち真っ黒になってしまう。とゆうか焼き茄子に関しては、あんな形や大きさが不揃いなものに、すべてに均一に火を通すとか無理だろ。とか開き直ってしまう。
これはもう、魚焼きグリルと自分の相性が悪いとしか言いようがない。
まあ、グリルの使い方がいまいちわかっていないことへの言い訳だ。
魚焼きグリルはいらない?
そうこうしているうちに、結婚して新しい生活が始まった。
時は平成でふたりとも働いていたけれど、なんとなく料理・選択・掃除などの家事全般は自分がやっていた。
これは愛ゆえにかいがいしく世話したいとゆうどうでもいい本能がはたらいたのと、ザ・昭和な家庭を見て育ったので、女が家事をするのが当たり前とゆう固定観念にがっつりハマっていたせいもある。
結婚してすぐはあわただしく、実はキッチンのコンロにグリルがついていないことなんて気が付かなかった。
もちろん入居前に内見したわけだけど、その時も焼き魚グリルのことなんて気にも留めていなかった。
あるとき仕事帰りにスーパーで魚の切り身を買ってきて、家で調理しようとしたときにはじめて
あ、魚焼きグリルない
と一瞬焦ったのだった(笑。
まあ、気を取り直せばフライパンで焼くとゆう選択肢があった。そしてフライパンで焼くのはとても簡単だった。
魚はフライパンで焼けばOKとゆうのを知って以降、魚焼きグリルの必要性を感じなくなった。
干物はトースターで焼くし、そもそも尾頭付きの焼き魚をやるほどの料理の腕前は持っていないからだ。
あると便利はなくても平気【魚焼きグリル】
結婚からまたしばらく経ち長男が生まれ、自然と広いところに移り住みたい気持ちになり中古の戸建てを買った。中古だけど当時私たちが買える精いっぱいのもので、この家を買えたことは今でも満足している。
中古なのでできれば水回りをリフォームしたいと思っていたけれど、予算を考えるとキッチンは後回しになった。
仕方なくとゆうか、中古のキッチンを使うことになったのだけれど、元々は特注のシステムキッチン。その素晴らしい機能にハマり、使い倒すことになる。ガスオーブンの魅力にハマったのだ。
この家にもガスコンロに魚焼きグリルはついていなかったけど、代わりにビルトインのガスオーブンがついていた。庫内が広く、七面鳥も焼けるのよ、と内覧の時に前のオーナーが言っていたのを思い出す。
またもや魚焼きグリルのない生活。しかし一向に困らない。オーブンがあるからだ。
入居祝いで両親を呼んだときはスペアリブを焼いたし、子供の友達が来たらピザを焼いた。
オーブンの庫内が広いので、隙間に付け合わせでポテトや野菜のグリルなんかも入れておけば一緒にできあがる。
調理器具の良しあしの感じ方は人に寄ると思うのだけれど、自分は魚焼きグリルよりオーブンが合っていたみたいで。
入れてほったらかしておけばご馳走ができるオーブンに感動した。魚焼きグリルをつきっきりで見ていたときが嘘みたい。。魚焼きグリルでも魚以外の色々なものが焼けるけれど、たくさんのものが一気にやけるのでオーブンはおもてなし料理向きだと感じた。
魚焼きグリルがなくても困らなかった。私にとって魚焼きグリルはまさに
あると便利はなくても困らない
とゆう存在だったみたい。
魚焼きグリルは後片付けが面倒?
話が魚焼きグリルからオーブンに反れてしまったが、
なぜ今魚焼きグリルの話になったかというと、
最近キッチンのリフォームを考え始めたからなんだけどね。
中古で買って住んでいるこの家はもう築20数年。4口あるのガスコンロも、使えなくなって今は2口しか動かない。それでも普段まったく不便を感じないから、たぶんうちの場合は2口で足りてるんだろうな。
ただ安全性についてはちょっと心配になってきた。
実は、日本国内のコンロは日本独自の安全基準である
- 過熱防止センサー
- 立ち消え安全装置
などの機能がついた「全口安全センサー付」のコンロでなければ販売できないとゆうのが2008年から始まっているんだけれど、うちは基準制定前のコンロだから「全口安全センサー付」ではないのよね。
4個中2個の壊れているコンロも、事故につながったらこわいのでリフォームの検討に入った次第。
苦手な相手にわざわざ媚びへつらう必要はない
魚焼きグリルには苦手意識しかない。
網から魚をはがすとき、網に魚がしっかりこびりついているので、はがそうと持ち上げるとくっついた魚がはがれる反動で汚れが飛び散る場合がある。
例えば鯵の干物みたいな、お頭つきの魚なんかは、食べた後もやっかいだ。
たまにしか出てこない尾頭付きの焼き魚。食べたはいいけど、残った骨や頭の始末をどうしたら良いかわからない家族。結果、頭ののっかった皿をそのまま下げて”片付けた”と思う。
たまにしか出てこないので、ちょっと知恵を働かせて食べた後の骨をごみに捨てるとゆう発想までは浮かばないのだろう。
キッチンには皿と同じ数だけの魚の頭と骨と皮が残されてる。これを片付けるのは。。はい、私です。
別に家で焼き魚をするのを否定しているわけではない。
表面はしっかり焼き色がついて、中はジューシーでほくほくの焼き魚が家で食べられるなんて最高だ。
でもそれを実現するための手間を知っているものは家族の中には少ない。
焼き魚が終わった後は、脂がこびりついた網を洗い、脂が落ちる用の受け皿を洗い、温度が下がっているかわからない庫内に危険を感じながら手をいれて拭くのだ。
単純に魚焼きグリルが苦手。。それなら、わざわざ使う必要ないだろう。会社の同僚でも親戚でもないんだから、付き合う必要がないならわざわざご機嫌とる必要なんてないのだ。
10年使わずに済んだのなら、今回のリフォームでもきっと魚焼きグリルは必要ないだろう。
グリルよりもガスオーブンの導入を検討している。
魚焼きグリルは必要?後片付けのことも考えて購入検討する
男の人は焼き魚とか好きみたいね。
キッチンのリフォームの検討にはいって、旦那ともどんな実装にするか機能について相談するようになった。
そんな中で、魚焼きグリルをなしにして、ガスオーブンをつける方向で考えていることを伝えると
「せっかくだから、魚焼きグリルはつけた方がいいんじゃない?」
みたいな意見。この10年魚焼きグリル使ったことないけど、なぜそう思う?
いや、聞いたこっちが悪かったかな。
まあ、旦那は焼き魚とか好きだと思います。
旦那の実家とか帰省すると焼き魚よく出てくるし。DNAに組み込まれてるレベルで焼き魚好きなのでしょう。
でも正直、子供の手も離れようとしているこの歳になって、魚焼きグリルの面倒をみるなんて御免だ。なので
「じゃあ、旦那くんやってくれる?焼き魚担当ね。使い終わった後のグリルの取り出しと網と受け皿とのぞき窓のお手入れもお願い。固めのスポンジ必要だから買って補充するのもやってね」
とお願いしてみた。そうしたら生返事が帰ってきたので、
じゃあ練習として、自分でキッチン使ったときは、片付けまでやってみてくれる?と聞いてみた。
ノーリツ Nero N3C20KSSEL 60cmタイプ ビルトインコンロ グリルレス ネロ 都市ガス LPG選択可能 ビルコン 0513U01 0513U07 NORITZ
旦那氏、たまに気分転換で休みの日にスパゲッティを作ったりします。わたしも昼をつくらなくて済んでそれはたすかるのです。が!
後片付け一斉しねえ
旦那氏は作った後のフライパン、コンロ回り、食べた後の食器などの片付けはやってくれません。
まあ、たまの気分転換でやるとそうなるわな。毎回妻がしりぬぐいをしているわけです。
別にいいんだよ。つくってくれたんだから後片付けをこっちがやるのは。
でもそうしたら、私がつくったらこれからは旦那くんが後片付けしてくれるってことかな?
と、最後の”してくれるってことかな?”の部分を可愛く聞いたら黙りました。
うちの旦那氏、例えば車を買ったら最初こそ洗車とかするけれど、すぐになんにもやらなくなるようなタイプの人です。
購入前まではとにかく何でも調べたおして、これぞ!とゆうものを買うのですが、買ったら満足してしまうようで、その後のメンテナンスなどには無関心。私のこともそんな感じです(笑。そんな旦那のクセも考慮して、魚焼きグリルの話はなしになりました。
とゆうわけで買い替えるとなったら、今度はついでにコンロもコンパクトにしようと思います。4口コンロにはしないかな。
お手入れも大変だしね。コンロの五徳を洗うのだって、2個と4個じゃだいぶ違うと思う。2個ならなんとかできそうな気がするけど、4個綺麗にするとなると、なかなか重い腰があがらない。
キッチンリフォームするなら機能は最小限で大丈夫
キッチンをリフォームするとき、私たちはキッチンを買い替えるのと同時に夢を買います。
便利で使い勝手が良くなったキッチンでの快適な暮らし。
子供の手が離れて時間ができたらやってみたいと思っていた丁寧な暮らし。
あれこれ夢見て、もしかしたら使うかも、、と色々な機能をつけ足してしまいがちですが、その結果待っているのは膨大な支払いです。
そして、せっかく買ったんだから使わないともったいない。。と、全くときめかないキッチン機能を無理やり使います。そしてやりたくもない後片付けに追われるわけです。
理想のくらしでしょうか?
まとめ|コンパクトにすることで理想のキッチンは手に入る?
キッチンのリフォームを考えるとき、今まで使っていたキッチンを振り返ります。
この機能、全然使っていないなとゆうものは、リフォームした後もきっと使わないのでなくて大丈夫でしょう。
逆に、ずっとほしかったんだけど、、とゆうものがあったらぜひ飛びついてみましょう。結果使わなくても、使わなかったとゆう経験がまた何十年後のリフォームの時に参考になります。
キッチンにおいては、
あれば便利、なくても困らない
とゆうものはたくさんあります。あ、でも今まで食洗器がなかったのなら、絶対に取り付けることをおすすめします。なくてはなりません。
今の自分と、すこし体力の落ちた未来の自分を想像しながら本当に自分に必要なものだけが揃う素敵なキッチンがつくれたら最高ですね。
この記事をかいた人:はんこす(元二級建築士・インテリアコーディネーター)